
元旦から2週間も過ぎると
街の様子も、家の中も
すっかり普段通りになってくる。
日々のサイクルがまた回り始めたということ。
自分の1日の中で、昨年後半から
急に時間が増えたことがある。読書だ。
妻が古本屋で買って読み終えた文庫本の小説を たまたま手に取ったのをきっかけに
年末までに一気に20冊を読み終えた。
あえて、これまであまり手に取らなかった
人気作家のベストセラー、ノーベル賞作家のものと
あまり悩まずに目に付いたものを選ぶようにした。
文体のリズムがいいのか、滑るように駆け抜けて
一気に読み切れた本もあれば
数ページ読むとなぜか眠気に襲われてきて、
なかなか読み進められなかった本もある。
面白いのは、少し時間が経つと
すぐに読めた本ほど、内容が曖昧になっていて
苦労した本ほどよく憶えているいることだ。
あと、これは自分の癖のようなものだが
小説でも、短いエッセイのようなものでも
読んでいる途中で印象的な箇所があると
不意に自分の体験や行動とリンクしようとするのか
ぼーっと遠くを眺めてしまう。
今年の1冊目に選んだのは、 しばし小説から離れて哲学入門の本
本の読み方は、旅と同じく人それぞれ...
自分は直感と好奇心を頼りに
幅も深さも程よく楽しみたいと思っている。